ベッドと腰痛の関連性は?
腰痛の原因は人それぞれ・・・硬い方が腰に良いというのがデマ
ベッドと腰痛の関係は、ちょっとデリケートな問題なので、まずはお医者さんに相談されることをおすすめします。
腰痛の原因は人それぞれで、お医者さんに聞くのが一番です。
家具屋さんやベッドメーカーというのは、ベッドの専門家ではありますが、腰痛の専門家ではないので、そこまであてにすることはできません。
正直ベッドと腰痛の関連性は、未だに解明できていないのも事実です。
一昔前はベッド(マットレス)は硬い方が腰によいと言われていました。
そのため、現在でもマットレスは硬い方が腰にいいと思いこんでいる人も多いはずです。
しかし、現在の上質なマットレスになればなるほど、表面がソフトになっていく傾向にあります。
高額になればなるほど、柔らかくなるのです。
これはフランスベッドにしても、シモンズにしても同じで、全てのベッドメーカーが同じだと考えておおよそ間違いありません。
硬いベッドが必ずしも腰痛によいというわけではない
ここでベッドと腰痛に関するちょっと面白い記事があります。
これは日経メディカルの記事ですが、スペインのある財団の調査によると、硬いベッドにした人に腰痛が悪化したり、柔らかいベッドにしたことで腰痛が改善したという人もいるという実験結果がでています。
硬いベッドが必ずしも腰痛によいというわけではないことが分かります。
以下、参考までにURLを記載しておきます。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/277130.html
このように、ベッドの柔らかさと腰痛の相関関係はいまだによく分かっていません。
これは上記の実験結果でも皆が同じ結果になっていないことからもやはり解明されていないのです。
お尻が落ち込まないマットレスがグッド
ただ、1つだけ確かなことがあります。
それは、お尻が落ち込まずに腰をしっかり支えてくれるベッドがよいということです。
身体を横にしたときに最も重たい部分はお尻です。
スプリングが弱いと、どうしてもお尻の部分だけが落ちてしまうので、くの字になってしまいます。
この姿勢は腰に負担がかかり間違いなく腰痛の原因となります。
柔らかいベッドが腰に悪いというのは、おそらくスプリングが柔らかいベッドのことを指していたのではないでしょうか。
ここまで技術が進歩して、人間工学が発達した現代で、それなりに値段のするものであれば、腰が悪くなるようなベッドが販売されているとは思えません。
実証実験も行っているでしょうし、しっかりと計算して商品化されているに違いありません。
腰に悪いベッドが開発されていることは極めて少ないと思います。
ベッド以外の腰痛の原因は?
腰痛の原因はベッド以外にもたくさんあります。
むしろベッド以外の要因のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
例えば、前日に無理な運動や作業をしていたり、日々の疲れなども考えられます。
腰痛の原因は非常に複雑なものなのです。
人類が二足歩行となった以来、腰痛は避けては通れない病気だといわれています。
つまりベッドが原因の腰痛はそこまで多くないのです。
朝起きたら腰が痛かった。ベッドのせいではないだろうか。
これがベッドが悪者にされている要因だと思われます。
ベッドは医療器具ではなく、あくまで寝具
もちろん、ベッドで腰痛が改善できるのであれば、それに越したことはないでしょう。
ただ、ベッドは快眠を期待することはできても、決して医療器具ではありません。
腰痛を治してくれるものではないのです。
腰痛を治したいという目的で購入するのは期待しすぎなのかもしれません。
腰痛というものはベッドだけが原因になるわけではありません。
仕事環境、運動頻度、体重、体系等々いろんな要素が重なり合って発生するのです。
枕、マットレス、かけ布団の相性を良くすることが腰痛対策では最重要。
そう、腰痛対策のためにより良い睡眠を得るためには枕、マットレス、かけ布団の相性を良くすることが非常に重要です。
マットレスだけ腰痛対策用のものを購入しても、枕や掛け布団との相性が最悪であれば全くもって意味がありません。
このため、ベッドのせいで腰が痛くなったと考えるのは早計です。
ですから、腰痛で不満があるのであれば、安易にベッドに原因を求めるのではなく、しっかりとお医者さんと相談したり、改めて枕、マットレス、かけ布団の相性を確認しましょう。